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現在ケンタッキー州ルイビルで行われているミッド・アメリカン・トラッキング・ショー(Mid-American Trucking Show)で、ウォルマートが考案中の同社次世代搬送トラックのプロトタイプが発表された。
写真を見ると分かる通り近未来のトラック / トレーラーの様な流線型の外観をしているとともに、運転席は単座で極限までシンプルにしてあり、また運転席からの視界は、まるでジェット戦闘機のキャノピーのよう。
ウォルマートは2005年に、「現在よりも倍以上の搬送ができるトラック、もしくは現在よりも倍以上効率が良い搬送トラックを2015年内に完成させる。」との計画を発表したが、今回の次世代搬送トラックがその計画の中間報告となる。

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ウォルマート次世代搬送トラックは、トラクターとトレーラーを合わせたコンセプトのもので、空気抵抗を最小限にする工夫、タービン出力を利用したハイブリッドな動力伝達システム、電気制御管制システム、等の新規アイディアが組み込まれている。
ショーに出品されたプロトタイプ・モデルはディーゼル燃料を使用するものとなるが、今後は液体ナチュラルガス、バイオ・フュエル、およびその他の環境適合燃料を使用できるようにするとの研究課題も発表された。

ウォルマート輸送部門の上級副社長であるトレイシー・ロサー氏(Mr. Tracy Rosser)の談によると、「我々ウォルマートは効率性を向上させ、なおかつ有害排気ガスを最小限に抑えたトラックの研究を日夜続けている。」とのこと。
また「ひいてはその研究結果がウォルマートのためだけでなく、将来の輸送や交通機関にも役立つことを望んでいる。」とも話した。

小売業のキングコングは、次のステップとしてトラック、トレーラー、一般車両業界も視野に入れているのだろうか。

(倉本)