familydollar1ドルショップ・チェーンとしては業界内第3位の売り上げを持つファミリーダラーが、今後の成長のために2つのポイントを強化していくと言う計画が発表された。

(注: アメリカでは1ドルショップと言う業界カテゴリー分けはない。1ドルショップ・チェーンの数が少ないこともあり、バラエティー・ショップと言うカテゴリーに属する。)

1ドルショップの記事とはなるが、日本のホームセンターは日用雑貨商品を取り扱っている店舗が多いため、ウォルマート、ターゲットとともに、バラエティーショップ関連もホームセンター・ニュース内に記載していくことにした。

ファミリー・ダラーはノースカロライナ州シャーロットに本社を持ち、2013年度売上$103億9,146万ドル、純利益$4億4,358万ドル、全米内46州に8,100以上の店舗を展開している。

さらなる成長のためにファミリー・ダラーが今後の強化ポイントとして掲げた2つの点は、

① 食料品の強化
全米内8,100店舗全てに、400種類以上の新規フード・アイテムを追加していくことが発表された。
ファミリー・ダラーは「常に消費者の好み、希望、ニーズに合わせて商品構成を変えていくことをモットーとしている。」また「消費者からの食料品の希望が増え続けている。」と、同社商品部副主席であるジェーソン・ライーサー氏 (Mr. Jason Reiser)は語った。
加えて「今後は食品スーパーで日用品を購入していた消費者を取り込んでいきたい。」とも付け加えた。

また食品強化の点を知ってもらうため、さらには単純な低価格日用品店舗と言うイメージを粉飾するために各種イベントも同時に行い、販促活動も活発にしている。
一般から募集して賞を決める形式の「$15ドルの予算で家族4人のおいしい夕食」コンテストが好評だ。

2011年以降のアメリカの流れである「業態のさらなる融合」が如実に表れている動きだ。

② 万引き防止
アメリカでの万引き (ショップ・リフティング) は、年間$350億ドル (約3兆5,000億円)にも上ると言われている。
これは店舗で考えてみると、在庫商品の約2.2%強に当たると言われ、売上高の1.7%を占めると言われている。
アメリカ小売業の頭痛のタネだ。

ファミリー・ダラーに至っては全米平均よりも上回る2.5%近いセールス・ロス・レイショ (売り上げに対する損失比率) となる。

必然的にファミリー・ダラー成長のための強化ポイントのその2は、この万引き対策の強化をし、素質比率を下げることだ。
そのため全店舗にチェックポイント・システム社のエレクトロニック・アーティクル・サベイランス・システム (EASシステム) 器具を設置することとなった。
esacheckpoint
4月1日時点で350店舗にEASシステム器具が設置済みで、全店舗設置に向けて今後も設置を続けていく。

「現時点では400店舗弱の設置となるが、すでのその効果は表れていて利益が向上している。出来るだけ迅速に全店舗に設置をする予定だ。」と、その即効性と意欲を表した発表を同社の損失防止担当副主席であるジュリー・ギブリン女史 (Ms. Julie Giblin) が行った。

「さらに今後はベンダーにも協力を仰ぎ、ESA タグを事前に付けた商品を納入してもらえないかも協議をしていく。」と、今後の展望も語った。

「業界のさらなる統合」と「万引き対策」。
現在のアメリカ小売業を映し出している強化ポイントと言えよう。

(倉本)