ウォルマート & ワイルド・オーツ の 『低価格オーガニック食材』 に賛否両論

今週のアメリカ食品業界はウォルマートとワイルド・オーツ共同の低価格オーガニック食材販売開始の話題に終始した。 ワシントン州に本拠地を持つ全米オーガニック・トレード協会 (U.S. Organic Trade Association) の最新データ発表によると、2012年度1年間アメリカでのオーガニック食材の売り上げは$315億ドル (約3兆1,500万円) に達し、前年比10.3%増となる。 2002年度の$84億ドルと比較すると、この10年強で3倍以上の成長率。 現在のアメリカ食品マーケット総売上高の4~5%を占めるものだ。 その巨大成長マーケットをウォルマートが見過ごすはずがない。

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『ラスフズ・フレッシュフェア』 シャーマンオークス (ロサンゼルス) に新装オープン !

クローガー傘下にあるラルフズ・フレッシュフェアの新装店舗が、4月10日シャーマンオークスにオープンした。 ラルフズは1873年にカリフォルニア州ロサンゼルス市にて作られた140年以上の歴史を持つ老舗食品スーパーで、ミシシッピ川から西では現存する最古のスーパーマーケットとなる。 1999年にクローガー社に買収されてその傘下となったが、典型的地場特化型食品スーパーでカリフォルニア州に255店舗を営業展開している。 ラルフズの成長背景はその4つのフォーマットに起因するが、

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『ウォルマート』 ワイルド・オーツ社と共同で 低価格オーガニック食材 販売開始 !

小売業のキングコング、ウォルマートがオーガニック食材マーケットへの意欲的な参戦を決意した。 ウォルマートとワイルドオーツによる低価格訴求のオーガニック食材だ。 4月後半から 「ワイルド・オーツ社」 ブランドのオーガニック食材がウォルマート全店舗にて低価格で販売される。 (ウェブサイト walmart.com での販売は今年の夏以降に開始されるとのこと。) 現時点ではオーガニック・スパイス、オルガニック野菜缶詰等のオーガニック 「ドライ」 グロッサリ・フードを、「ワイルド・オーツ・マーケットプレース」 とのブランド名の下にて100種類ほどの商品を新規に販売する。

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『メイヤー』 最新テクノロジー次世代レジのテスト開始

ハイパーマーケットチェーンであるメイヤーが、最新テクノロジーを駆使した次世代レジを考案し、現在実働テストを行っている。 メイヤー社 (Meijer, Inc.) はミシガン州ウォーカー市に本社を持つ1934年に創設されたスーパーマーケット・チェーンで、スーパーセンター・フォーマットの原型を作った企業とも言われている。 現在では日用雑貨も幅広く取り扱い、スーパーセンターもしくはハイパーマーケット、大型ディスカウントストアと言った認識を受けている。 ミシガン州、イリノイ州、インディアナ州、オハイオ州、ケンタッキー州の5州に204店舗を展開。

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『ホールフーズ』店舗 ルーフトップ・ファームの登場 !

ホールフーズマーケットのニューヨーク・ブルックリン店舗のルーフトップ・ファーム (屋上農園) が稼働し始めた。 ニューヨーク、ブルックリン市ゴワーナス地区にあるホールフーズ店舗だが、店舗屋上に20,000スクエアフィート (約1860㎡ = 約560坪) の面積を持つ水耕栽培グリーンハウスを設置。 水耕栽培のため土は使用せず、太陽光、温度、湿度等は全てコンピューターによって最適な状態に管理され、1年中新鮮な野菜やハーブを栽培して消費者に提供する。 グリンハウス内にはマルハナ蜂 (バンブルビー) を放つことによって、トマトをはじめとする野菜類に受粉させる。

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『インスタカート』  ロサンゼルスでもサービス開始

3月26日からマンハッタンでのサービスも開始した E グロッサリ・サービスである「インスタカート」(3月26日記事参照)が、4月1日からロサンゼルスでもサービスを開始した。 まだサービスを開始したばかりのため、サービスを提供する地区はロサンゼルス郡内西部にあたるハリウッド、ウェスト・ハリウッド、ミッド・ウィルシャー、サンタモニカ、ベニス、マリーナ・デル・レイ、ソーテル地区となる。 また現時点での買い物・配達サービスをする店舗はホールフーズマーケットに限られているが、今後はその他の店舗での買い物・配達サービスを充実させていくと言う。 ロサンゼルスはマンハッタンと違い車の普及率が非常に高い。

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クローガーの新 IT 構造店舗  『リテイル・サイト・インテリジェンス』は顧客のための革新的21世紀店舗計画

3月30日の記事でクローガーの「キュービジョン」を紹介したばかりだが、クローガーはさらに IT 最新技術導入に力を入れている。 現在(4月2日~4日)ラスベガスで行われている ISC (インターナショナル・セキュリティー・カンファレンス&エクスポ)にて、クローガーの 『リテイル・サイト・インテリジェンス』 計画が発表された。 クローガー社とEインフォチップ&ウィンコー・ニクスドルフ社(eInfochips and Wincor Nixdorf)の共同制作となるこの 『リテイル・サイト・インテリジェンス』 は店舗の外装や内装、店内商品群レイアウトや陳列等の事ではなく、クローガー店舗内の ITインフラストラクチャーの革新となる。

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スーパーバリュー  全店舗に『ヘルスセンター・キオスク』設置

食品ホールセラーおよび食品スーパーを経営するスーパーバリュー(本社ミネソタ州イーデン・プレイリー)が、スーパーバリュー店舗およびその傘下店舗(カブ・フーズ、ファーム・フレッシュ、ショッパーズ、ショップ・アンド・セーブ、ホーンバッカー等)の全店舗に無料のステイ・ヘルシー社の「ヘルスセンターキオスク」を設置したことを4月2日に発表した。 ヘルスセンター・キオスクはセルフサービス型の健康チェック機械で、 ・ 血圧 ・ 心拍数 ・ 体脂肪 ・ BMI 数値 (肥満度指数) ・ 血液血糖値 等を測定できる医療機械となる。(無料)

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『オペレーション・ピル・ドロップ』  パブリクスとウォルグリーンズが共同体制

4月1日からフロリダを中心とした食品スーパーのパブリクスと、全米業界第1位のドラッグストアであるウォルグリーンズが、共同体制でピル・ドロップを促進していくこととなった。 この「オペレーション・ピル・ドロップ(ピル・ドロップ作戦)」と銘打ったものは2010年後半から全米内各地で行われてきていた。 期限切れの薬を飲んでしまったお年寄りや、キャンディーと間違って薬を食べてしまった子供たちの報告が、2009年では何らかの中毒症状患者の51%以上に急増していた中、DEA (米国麻薬取締局)と各自治体およびその警察当局の協力の下に作り上げられたものとなる。 写真にあるような「ピル・ドロップ・ボックス」を設置し、期限切れの薬、飲まなくなって残ってしまった薬を収集することにより、間違って薬を飲んでしまうことを防ぐものだ。

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『ホールフーズマーケット』 ニュー・フロンティアーズ・ナチュラルマーケットの4店舗を買収

3月31日に正式発表となったが、ホールフーズマーケットがニュー・フロンティアーズ・ナチュラルマーケット全5店舗内の4店舗を買収することが決定した。 買収が決定した店舗は、アリゾナ州内3店舗(フラッグスタッフ、セドナ、プレスコット)とカリフォルニア州内1店舗(サンルイオビスポ)となる。 残り1店舗はカリフォルニア州ソルバング店舗となるが、この店舗はこれまで通りニュー・フロンティアーズ・ナチュラルマーケットが経営を続けていく。 この4店舗買収は、ホールフーズマーケットのアリゾナ北部およびカリフォルニア中部への進出目的のための店舗買収となる。 アリゾナ州に関して言うとホールフーズは8店舗を営業展開しているが、内5店舗はフェニックス / スコッツデール周辺となるアリゾナ州内中央部分。

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