食品ホールセラーおよび食品スーパーを経営するスーパーバリュー(本社ミネソタ州イーデン・プレイリー)が、スーパーバリュー店舗およびその傘下店舗(カブ・フーズ、ファーム・フレッシュ、ショッパーズ、ショップ・アンド・セーブ、ホーンバッカー等)の全店舗に無料のステイ・ヘルシー社の「ヘルスセンターキオスク」を設置したことを4月2日に発表した。
ヘルスセンター・キオスクはセルフサービス型の健康チェック機械で、
・ 血圧
・ 心拍数
・ 体脂肪
・ BMI 数値 (肥満度指数)
・ 血液血糖値
等を測定できる医療機械となる。(無料)
さらに顧客はスーパーバリューの「ヘルスセンター」システムに登録し、自身の独自 ID とパスワードを設定すれば、測定値を記録することができ、過去からの経歴をデーター化でき、ネット上に保管することができる。
これは特定店舗の同じヘルスセンター・キオスクでなくとも、スーパーバリュー店舗のどのキオスクで測定したものも、すべて共通で記録できる優れものとなっている。
大不況後のアメリカ小売業界は「さらなる業界の統合」が顕著にみられ、食品スーパーは HBA や OTC および処方箋調剤を強化することによりドラッグストアに近付き、またドラッグストアは食料品や生鮮食品を取り扱うことによって食品スーパーに近付いててきているが、その顕著な例の一つであろう。
食品スーパーであるスーパーバリューはこの「ヘルスセンター・キオスク」設置により、
① 便宜性
② さらなる集客
③ 健康志向、企業イメージアップ
を図るための戦略と言える。
(倉本)