今週のアメリカ食品業界はウォルマートとワイルド・オーツ共同の低価格オーガニック食材販売開始の話題に終始した。 ワシントン州に本拠地を持つ全米オーガニック・トレード協会 (U.S. Organic Trade Association) の最新データ発表によると、2012年度1年間アメリカでのオーガニック食材の売り上げは$315億ドル (約3兆1,500万円) に達し、前年比10.3%増となる。 2002年度の$84億ドルと比較すると、この10年強で3倍以上の成長率。 現在のアメリカ食品マーケット総売上高の4~5%を占めるものだ。 その巨大成長マーケットをウォルマートが見過ごすはずがない。
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『ラスフズ・フレッシュフェア』 シャーマンオークス (ロサンゼルス) に新装オープン !
『ウォルマート』 ワイルド・オーツ社と共同で 低価格オーガニック食材 販売開始 !
『メイヤー』 最新テクノロジー次世代レジのテスト開始
『ホールフーズ』店舗 ルーフトップ・ファームの登場 !
『インスタカート』 ロサンゼルスでもサービス開始
クローガーの新 IT 構造店舗 『リテイル・サイト・インテリジェンス』は顧客のための革新的21世紀店舗計画

3月30日の記事でクローガーの「キュービジョン」を紹介したばかりだが、クローガーはさらに IT 最新技術導入に力を入れている。 現在(4月2日~4日)ラスベガスで行われている ISC (インターナショナル・セキュリティー・カンファレンス&エクスポ)にて、クローガーの 『リテイル・サイト・インテリジェンス』 計画が発表された。 クローガー社とEインフォチップ&ウィンコー・ニクスドルフ社(eInfochips and Wincor Nixdorf)の共同制作となるこの 『リテイル・サイト・インテリジェンス』 は店舗の外装や内装、店内商品群レイアウトや陳列等の事ではなく、クローガー店舗内の ITインフラストラクチャーの革新となる。
スーパーバリュー 全店舗に『ヘルスセンター・キオスク』設置
『オペレーション・ピル・ドロップ』 パブリクスとウォルグリーンズが共同体制

4月1日からフロリダを中心とした食品スーパーのパブリクスと、全米業界第1位のドラッグストアであるウォルグリーンズが、共同体制でピル・ドロップを促進していくこととなった。 この「オペレーション・ピル・ドロップ(ピル・ドロップ作戦)」と銘打ったものは2010年後半から全米内各地で行われてきていた。 期限切れの薬を飲んでしまったお年寄りや、キャンディーと間違って薬を食べてしまった子供たちの報告が、2009年では何らかの中毒症状患者の51%以上に急増していた中、DEA (米国麻薬取締局)と各自治体およびその警察当局の協力の下に作り上げられたものとなる。 写真にあるような「ピル・ドロップ・ボックス」を設置し、期限切れの薬、飲まなくなって残ってしまった薬を収集することにより、間違って薬を飲んでしまうことを防ぐものだ。
『ホールフーズマーケット』 ニュー・フロンティアーズ・ナチュラルマーケットの4店舗を買収
3月31日に正式発表となったが、ホールフーズマーケットがニュー・フロンティアーズ・ナチュラルマーケット全5店舗内の4店舗を買収することが決定した。 買収が決定した店舗は、アリゾナ州内3店舗(フラッグスタッフ、セドナ、プレスコット)とカリフォルニア州内1店舗(サンルイオビスポ)となる。 残り1店舗はカリフォルニア州ソルバング店舗となるが、この店舗はこれまで通りニュー・フロンティアーズ・ナチュラルマーケットが経営を続けていく。 この4店舗買収は、ホールフーズマーケットのアリゾナ北部およびカリフォルニア中部への進出目的のための店舗買収となる。 アリゾナ州に関して言うとホールフーズは8店舗を営業展開しているが、内5店舗はフェニックス / スコッツデール周辺となるアリゾナ州内中央部分。