2014年度 第32回「アニュアル・ストア・オブ・ザ・イヤー」が発表された。
その中でウォルグリーンズのイリノイ州エバンストン店舗が、「サステイナブル・ストア・オブ・ザ・イヤー」に輝いた。
「サステイナブル」とは「持続可能であるさま」と言う直訳となるが、現在では「地球環境を保全しつつ持続が可能な産業や開発」と言う意味合いとなる。
つまり『地球環境やエネルギーにやさしい店舗』と言うことだ。
今回受賞したウォルグリーンズ店舗はイリノイ州エバンストン市に位置し、シカゴから北北西に約20キロ、車で約30分の場所に位置するシカゴ郊外の店舗となる。
この店舗はアメリカで『ネット・ゼロ・エネルギー(Net-Zero Energy)』店舗と言われるもので、(日本では「ゼロエネルギー」と呼ばれる)、店舗で使用するエネルギー(電力)が全て再生エネルギーでまかなわれており、一次エネルギー消費量が正味ゼロであるものだ。
同店舗は2013年11月21日にオープンしたものだが、ウォルグリーンズにとってだけでなく全米でもネット・ゼロ・エネルギーの小売店舗は初の試みとなるネット・ゼロ・エネルギー第1号小売店舗。
店舗面積14,460スクエアフィート(約1,345㎡=約406坪)。
2棟の風力発電タービンを有し、850枚以上の太陽光発電ソラー・パネル、店舗の温度調整をする目的での8本の地熱井戸、にて再生エネルギーを作る。
店内での省エネ対策も充実しており、LEDライトの多用、自然光の取り入れ、紫外線カット等の工夫が凝らされている。
これまでにもウォルマートのHE店舗(High Efficiency 店舗 = 高効率店舗)等は作られてきたが、店舗が使用するエネルギーの全てを店舗が作り出すと言うネット・ゼロ・エネルギー店舗は全米内初となる。
ドラッグストア店舗としてだけでなく、小売店舗にとってのマイルストーンとなった。
今後はさらに高効率店舗、ネット・ゼロ・エネルギー店舗が増えていくことは必然だが、そのプロトタイプとなるウォルグリーンズ店舗だ。
(倉本)