ターゲットが高級化粧品店舗に挑戦を始めた。
ターゲット店舗はこれまでのHBAセクションを大きく改革し、ビューティー・アドバイザーを配置、またこれまで扱っていた商品ライン以上のプレミアムクラスのスキンケア商品を全米内ターゲットの794店舗以上に設置した。
それに伴い、HBAセクションの什器にも手を加え、これまでの単調な商品陳列からバックライト照明によるブランド名、また商品内容や効用もバックライトを使用したPOPに大幅に改革した。
ビューティー・アドバイザーは「ビューティー・コンセルジュ・キオスク」に待機して消費者からの相談を受けたり、商品説明、またアドバイスを施す。
サンプルをその場で試すこともできる工夫もなされており、百貨店の化粧品売り場に一歩近づいてきた。
そもそもターゲットは「ヤングマザー」(まだ子供が小さい女性客)を主要顧客対象とし、それに伴いヤングマザーに好まれる店舗レイアウトや商品構成を取ることによって
・ 明るい店内
・ 清潔な店内
・ 広い通路 (島陳列をしない)
・ 入口に(グリーターではなく)警備員の配置
・ 低価格だがファッション性豊かなアパレル
・ 豊富な子供用品
等のコンセプトでウォルマートとの差別化を図ることに成功してきた。
そのためターゲットは「ディスカウンター」から新たなカテゴリーである「ファッション・スペシャリティー・ディスカウンター」へと成長してきた。
そのターゲットの主要顧客対象であるヤングマザーへの新たなアプローチと試みが、アップグレードされたプレミアム・スキンケアの商品ラインナップと、購買心を煽る新陳列手法になってきている。
(倉本)