ウォルマートとアマゾンの価格調査が行われた。
・ ウォルマート・スーパーセンター(店舗)
・ ウォルマート・ドット・コム(ネット販売)
・ アマゾン・ドット・コム(ネット販売)
の価格比較調査が、カンター・リーテイル社 (Kantar Retail、本社ロンドンの市場調査会社)によって行われた。
カンター・リーテイル社2013年正式調査発表によると、食品・非食品をランダムに選出し、ショッピングカート一杯分の価格を比較したところ、ウォルマート店舗で購入した場合が一番低価格で、アマゾン・ドット・コムが一番高額だったたことが分かった。(ウォルマート店舗の約20.5%高額。)
これはやはり現在ネット販売の一番のネックとなっている送料の問題点が影響しているとの調査結果が出た。
成長が続くアメリカのネット販売だが、注目された『ザポス(ZAPPOS)』のように送料を企業負担とすると経営が芳しくなくなる。
(売上$10億ドルを達成した2008年だが、純利益わずか1.7%。当時の銀行定期貯金平均金利3.933%の半分以下。)
利益率を維持しようとすると企業側負担の送料が商品価格に反映されてしまい(高くなってしまい)、上記調査結果の通り店舗(ウォルマート)での商品価格が最低値となってしまう。
ところがネット販売のみを行っている企業の純利益率が低いことに反して、クリック&モルタルにて BOPIS を採用しているところは相乗効果によって売り上げ・順利益率とも上がっている。
今後のアメリカでのネット販売は、「送料」がさらに重要なキーワードとなって来るだろう。
(倉本)